チェチェンへの旅 2008年秋
さまざまなチェチェンに行って見たを特集してゆきます。これは、その第一弾です。
本文はもともと、チェチェンの子どもたち日本委員会(JCCC)のサイトに載せたものをベースにしています。

01
2008年10月 チェチェンに行くチャンスがあった。モスクワで行われる学会(モスクワ映像人類学フェスティバル)に
招かれたので、友人を訪ねチェチェンにも行きたいと、余裕のある査証手配を頼んだら、書類が色々なところへ
(FSBなど対テロ作戦本部のこと))廻るから時間がかかるがと言われたが、実際に3週間の文化交流査証が発給され、
映像祭の終了後にモスクワ、ヴヌーコヴォ空港から、グローズヌイに飛ぶことになった。モスクワ、キエフ駅から途中
無停車のエアポート・エキスプレスが空港まで運行されている。

2011年現在では、モスクワの主要3国際空港全てが空港とモスクワ地下鉄環状線の3ターミナル駅(ドモジェードヴォと
パヴェレツカヤ、シェレメーチェヴォとベラルスカヤ、ヴヌーコヴォとキエフスカヤ)と結ばれ、交通事情は飛躍的に改善
されている。

2008年当時は、南ロシアの航空会社アエロフロート・ドンが、TU-134機を早朝、南ロシアのロストフ・ナ・ダヌーから
モスクワへ飛ばし、その機体が便名を変えてグローズヌイにむかう。昼前に着き、午後グローズヌイからモスクワ経由
で夕刻遅くロストフへ戻るというローテーションで飛んでいた。もう1便、チェチェンの航空会社グローズヌイ・アヴィアが、
1便飛んでいて、モスクワとグローズヌイは1日2便の空路で結ばれていた。現在、アエロフロート・ドンは撤退し、2012年
夏季にはグローズヌイ・アヴィアの毎日1往復便が運航されている。このほか鉄路では、モスクワーグローズヌイの
直通急行列車が1日1便運行されている。グローズヌイ・アヴィアは、モスクワのほか、ウクライナのキエフにも、毎週
土曜日に週一便の定期便を飛ばしている。



02
グローズヌイ空港は、首都の北の郊外にある。独立時代は、シェイク・マンスール空港と言っていたが、今は、北空港。
グローズヌイ・アヴィアはYAK-42Dを使用している。ソ連時代最後の旅客機で、イリューシンやツポレフ型旅客機より
性能が良いと言われている。現在4機を保有しているが、次世代機としてはウクライナ製のAN-148を導入予定である。
空港ターミナルビルの一隅は、ホテルになっている。この空港には、国際空港の資格が付与されていて、税関などの
施設もあり、近隣国に定期便やチャーター便が飛んでいる。

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