チェチェンへの旅 2008年秋

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M-29(バクー・ロストフ)幹線道路「カフカス」。チェチェンの平原部を東西に伸びている。西に走ると北カフカスの主要
都市を抜けて、黒海に繋がるアゾフ海にドン川が注ぐ河口の大都市ロストフ・ナ・ダヌーに、東に走るとダゲスタンを
抜けてカスピ海、西岸のアゼルバイジャンの首都、バクーに至る連邦級重要道路である。道路の左右には肥沃な畑が
広がる。



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チェチェンの山麓部や山岳部は、きわめて深い森に覆われ、ゲリラ活動をする抵抗運動の聖域となっているが、
かつては平原部もまた深い森に覆われていた。19世紀、大カフカス戦争が激化した時期にロシア帝国の軍隊は、
森に潜んで抵抗するチェチェン人を追い出すために、森を焼き払いつつ兵を進めた。そんな深い森の名残が
グローズヌイのまわりにも幾つか残っている。南郊のチェルノレーチエ村と、チェチェンを東西に横切るバクー・
ロストフ幹線の間では、車で通過すると数分間だが、道路の両側が一瞬、鬱蒼とした森となる。

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ここからグローズヌイという首都入り口の大標識。バクー・ロストフ幹線から市への南からの進入口にある。この先に、
交通警察の検問所があって、チェチェン人の民警がいる。ロシア軍の検問所も幾つかあったが、歩哨はいるももの、
実質的な検問は殆どしていなかった。

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