南オセチア

 グルジアに帰属している南オセチア自治州は、人口およそ10万人。その66%がオセット人、28千人がグルジア人、さらに6千人の
その他の少数民族が暮 らしている。ロシアがモンゴル
-タタール勢力に征服された時期に、オセット人は、コーカサス山地、現在の
グルジアに移住してきた。後にソ連時代に南オセチア自治州を形成した。

 
1989年に南オセチア民族戦線は、北オセチアとの統合希望を表明した。グルジアは、南オセチアの分離を認めなかった。そして
局地的な軍事衝突が始まった。
19899月、グルジア軍が南オセチアに進入した。5ヶ月間断続的な衝突が続いた。1990年、
ズヴィヤト・ガムサフルジアは、南オセチアの自治権を無効とし、グルジアの直接統治を宣言した。
1991年にはおよそ30名が死亡、
その年の末には、衝突は更に頻度を増した。オセット人は、グルジア人の村落を襲撃した。

 事態が沈静化したのは1992年になってである。今日に至るまで非常事態宣言は公布されたままである。軍事衝突が再開される
可能性は常に存在する。