チェチェンからのニュース

2012.08.22.
シリアの内戦が激化して、女性ジャーナリスト山本美香さんの北部の町アレッポでの
殺害が伝えられているが、一連のチェチェン・サイトは、両チェチェン戦争を戦って、
2003年から2004年の冬にダゲスタン山中でのロシア軍特殊部隊との戦闘で死亡した、
高名なチェチェンの野戦司令官、ハムザート・ゲラーエフ(1964-2004)の長男、ルス
タム(24)が、義勇兵として自由シリア軍に加わっていたが、戦死したと伝えている。



ルスタムは、父親がソ連時代、シベリアのオムスクで働いていた時期に、親しくなった
ロシア人の女性と間にもうけた子で、1988年生まれ、成長するまでシベリアの母のもと
で暮らしていたが、1999年に、父親の故郷、チェチェンに移った。近年は国外に出て、
中東のある国で、イスラーム神学を学んでいたが、シリアの内戦が始まり、反アサド政権
の側に、義勇兵として加わっていたという。

http://www.chechenews.com/world-news/breaking/8820-1.html
http://www.kavkazcenter.com/russ/content/2012/08/21/92613.shtml


ルスタムらは、アサド政権側の一般住宅地への爆撃によって死亡したという。遺骸はトル
コを経由しグルジア(ジョージア)のパンキシ渓谷の親族のもとに送られ、そこで埋葬さ
れたという。