カバルディノ・バルカリア

 カバルディノ・バルカリアは人口753千人で、その48%がカバルダ人、9%がバルカル人、32%がロシア人、残り11%
他の少数民族が占めている。トルコ系言語を話すバルカル人は第2次大戦時、他の民族と同様の強制移住をさせられ
1957年に復権した。故郷に戻ってバルカル人は、社会団体を組織し、政治的権利の回復、土地の利用権など強制移住
以前に持っていたものの回復に乗り出した。並行してバルカル人は カバルディン人とは分離して、自分たち自身の共和国
の創立の希望を表明している。彼らの主張するところでは、カバルディノ・バルカリアの首都であるナリチクの半分と、南部
国境に隣接する山岳地帯が、彼らに帰属すべき領域である。

 バルカル人は自分たちの土地利用権を回復したいと願っている。ロシア国内で活動しているトルコ系の組織は、バルカル
人に対して政治的な支持を与えている。しかしながら、この共和国の分割は、良い結果をもたらさないであろう。何故なら
バルカル人が自らのものと主張するミンギタフ地方は、カバルダ人にとっても、自らの伝説発祥の地なのである。すなわち
バルカル人とカバルダ人は、根源に関して同一の土地と堅く結ばれているのである。

 双方の急進的な集団は、武装を続けている。もしもカバルディノ・バルカリアで、武力に訴えようとする者が現れたら、ここは、
新しい戦争の元になることだろう。一部分析家は、近隣共和国とのあれつきも指摘する。東部国境での土地問題を巡って、
バルカル人とオセット人の間に武力衝突があったことは、良く知られている。





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